霜月 十一月の献立

9日、供日は“くんち”と呼び、秋の実りを感謝して氏神様に奉納する秋祭りです(地域によって月は変わります)。又11月15日は七五三で、氏神様に参拝し子供の成長と健康を願います。吹寄せ、海老しんじょの周りに極細そうめんを付け揚げ、毬栗(いがぐり)に見立て、焼き松茸を加え、名残の秋の野山をイメージしました。
新もち米を使い、黒さやのずんだと煎り黒豆を粗く挽き砂糖をまぶした物で、二色のおはぎを作りました。

作り方

吹き寄せ

材料:

茶そば、海苔、銀杏、にんじん、栗、海老、極細そうめん

1.
茶そばを6〜7cmに切り、2本を0.5cmx4cm程に切った焼き海苔で巻き、最後の部分に水でつけ止めて、松葉を作る。
2.
紅葉に型抜きした人参(あれば金時人参)、殻をとった銀杏、むいた栗を薄く切ったもの、それぞれを素揚げして軽く塩を振る。
3.
海老の殻をむき、細かく切ってから包丁でたたく。塩胡椒で味をつけ丸める。手で折り砕いたそうめんを周りにつけ揚げる。

※毬栗(いがぐり)に見立てた海老しんじょ、茶そばで作った松葉、銀杏の素揚げ、紅葉に型抜きしたにんじん、栗せんべい、それに落ち葉をあしらい、名残の秋の吹き寄せにしました。

丹波鶏の山椒焼き

材料:

丹波鶏、醤油、みりん、山椒の実

1.
温めたフライパンに皮の面から入れ、両面をこんがり焼く。
2.
その中にみりん、醤油を加え最後に山椒の実を入れる。

※丹波鶏を焼き上げ、醤油とみりんで味付けし丹波篠山の山椒の実(初夏にさっと茹で冷凍保存したもの)を加えました。

ひょうたんの型抜き飯イクラ添え

材料:

丹波篠山の新米、いくらの醤油漬け

1.
生の筋子をほぐし、薄皮などもていねいに取る。
2.
塩で洗い、水ですすいだらざるに上げる。
3.
だし汁に酒、醤油、みりん、塩をひと煮立ちさせる。
4.
いくらにたれを入れ、ひと晩寝かせ、ざるに取り水気を切り、ビンなどで保存する。
5.
新米を炊いて、しょうたん型で抜き、いくらの醤油漬けをたっぷりかける。

※丹波篠山の新米をふっくらと炊き上げ、いくらの醤油漬けをたっぷりのせました。

焼き松茸

材料:

松茸、すだち、塩

1.
丹波産の松茸を炙り、すだちを添える。

丹波黒の2色おはぎ

材料:

もち米、黒さや(黒大豆の枝豆)、煎り黒豆(小田垣商店)、砂糖

1.
黒さやをゆで薄皮もむいてすりこぎ等で潰す。砂糖を加えてずんだを作る。
2.
小田垣商店の煎り黒豆を粗挽きにして、砂糖と塩少々を加える。
3.
餅米をたき、すり鉢で半殺しについたものを、それぞれに包む。

※餅米を炊いて半殺しにつき、黒さやのずんだ(枝豆を潰したもの)で包みました。ゴマの代わりに小田垣商店の煎り黒豆を使った黒豆のおはぎを作ってみました。